今回は、柱サボテンの根の状態をチェックする方法と正しい植え替え方法についてお話しします。
サボテンの植え替えの頻度は、植物と鉢の大きさにもよりますが、2~3年に一度が適切とされています。サボテンは根腐れしやすく、鉢の中で元気に育っているように見えても、実際には根の状態が悪いことがあります。定期的な植え替えによって、根の健康を保ちながらサボテンの成長を促すことができます。
植え替えを行う前に
植え替え前の一週間ほどは、水をやらずに柱サボテンの土を乾かしておきます。根が濡れている状態で植え替えを行ってしまうと、病原菌が発生しやすくなります。根が乾燥している状態で植え替えをするのが大事です。
サボテンの適切な植え替え手順
まずはサボテンが植えられている鉢や容器を用意します。適切なサイズの鉢が必要です。
サボテンを慎重に取り出します。根が傷つかないように、撫でるようにして土を払っていきましょう。
根が見えたら、古い土と根の間を優しく取り除きます。古い土が残ってしまうと、新しい土が根に密着しないため、新たな成長が妨げられることがあります。
せっかくなので根の状態を確認しましょう。健康な根は白く、しっかりとした張りがあります。ほぐした際にぼろぼろと崩れる根は古い根です。根が黒く変色している、細い根がほとんど生えていない場合は、病気か、水のやりすぎによる根腐れの可能性があります。
写真:柱サボテンの根
次に柱サボテンの根を乾燥させます。乾燥した半日陰(直射日光が当たると傷んでしまう)の場所で1週間ほど乾燥させるのがよいといわれています。
写真:根を乾かしているところ
この植え替える前に乾燥させる工程ですが、人によって意見がまちまちな部分でもあります。病原菌に感染するリスクを減らすための工程ですが、植え替え前にしっかりと断水して柱サボテンの根の周りの土をカラカラにしておけば問題ないという意見もあります。
“植え替える前には土を絶対に乾かす”これさえ守っていれば、植え替えの成功率は高いように思います。
次に、新しい鉢に適切な土を入れます。鉢底3分の1ほどには軽石など、水はけのよい土を入れましょう。その上にサボテン用の土を使用しましょう。サボテンは乾燥を好むため、通気性の良い土壌が重要です。自分で土を作る場合は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土などをベースに作りましょう。弊社では、花と野菜の土(一般的に販売されている培養土)25パーセント、鹿沼土25パーセント、赤玉土50パーセントで作っています。
鉢に土を入れたら、サボテンの根をゆっくりと新しい鉢に置きます。根が広がるように配置し、鉢の中央に寄せます。
最後に、鉢に十分な量の土を加えていきます。根がすべて覆われるように、少しずつ土を追加し、やさしく押さえます。周りの土を手で鉢の底に押し込むように固めるとサボテンが自立します。
これで植え替えは完了です。
植え替え後
植え替え後1週間は水やり禁止です。植え替えの際についた傷に病原菌が入るリスクを防ぐためです。
以上がサボテンの適切な植え替え手順です。定期的な植え替えはサボテンの健康を保つために重要ですので、ぜひ実践してみてください。
弊社グリーンガーデンには、植物の植え替え・剪定・根切りなど受けたまっております。「大きすぎて一人で植え替えできない」、「植え替えのやり方がわからない」など理由は様々です。
サボテンは丈夫で長生きするため、愛着がわきやすい植物です。そのため弊社に植え替えや預かりの依頼が多く来ます。
写真:お預かりしているサボテン
植物のことでなにかお困りでしたら、お気軽にご連絡ください。
有限会社グリーンガーデン
住所:千葉県印西市和泉971
電話番号:0476-42-5267
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